キッチンは、火元・食器・刃物が集中している
防災目線ではお家の中で「最も危険なエリア」。
冷蔵庫やオーブンなど大型で重たい家電もあり
物も増えやすく、毎日使う場所だからこそ
真っ先に対策しておきたいエリアです。
今回は「キッチンの防災対策」についてご紹介します。
出しっぱなし、収納場所を考える
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キッチンは、防災目線では「最も危険なエリア」と言われています。
ガスコンロなどの火元、食器やグラスなどの割れ物、
包丁などの刃物が集中していることや、物が多く増えやすいことから、
地震対策がとても重要になってきます。
まずは、キッチンに
「物が出しっぱなしになっていないか」をチェックしていきましょう。
・調味料やお皿が出しっぱなしになっていないか
よく使用するものはいちいち棚へしまわなかったり、
作業台のすみが定位置だったりすることもありますね。
しかし、これは防災目線ではNG。
地震の揺れで物が跳ねて、ガラス片がそこら中に飛び散ってしまう可能性があります。
思い切って、キッチンの表には「何も置かない」ことにして
すべて棚にしまう習慣をつけてみましょう。
・包丁は放置されていないか
「よく使うから」と言って、
作業台や水切りかごに出しっぱなしになっているケースがありますが、
大きな揺れに襲われた時、包丁は「飛んできます」。
かなり危険なので、必ず包丁入れに収納しましょう。
・ガスコンロ周辺や付近のカウンターなどに、紙類は置かれていないか
ついつい近くにレシピ本やメモを置いている方もいるかもしれません。
これらも普段は便利ですが、ガスコンロから引火し、
二次災害の火災を引き起こす可能性があります。
また、災害時に関わらずキッチンは火事の大きな原因の一つ。
火の周りに燃えやすいものは禁物です。
家具家電の転倒防止
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家具家電の「転倒防止対策」も重要です。
キッチンにある大きな家具家電といえば冷蔵庫と食器棚。
ご家庭によってはかなり大きなものを使われていることもあるでしょう。
災害時、それらがもしも倒れてきた場合
人が下敷きになってしまったり、出入口が塞がれてしまう可能性もあります。
壁に打ち付けて固定する、L字型金具や
前方に倒れてくるのを押さえてくれる、転倒防止板などを使って
必ず「転倒防止対策」を行っておきましょう。
また、電子レンジ、炊飯器、トースターなどの家電も要チェックです。
そこそこ重さがあるため、地震の揺れで飛んできたり、落下してくれば危険です。
家電の下に滑り止めシートを敷いたり、耐震ジェルパッドを貼って対策しましょう。
100円ショップでも取り扱いがあるため、手軽に試せるのでおすすめです。
食器棚の飛び出しを防ごう
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次に、食器棚や吊り戸棚の収納も確認していきましょう。
大きな地震の際には、地震の揺れで食器棚や収納の扉が開き
中から食器類が飛び出してきてしまうケースが多く見られます。
収納扉の取っ手部分には開閉ストッパーを取り付けておく、
食器の下に滑り止めシートを敷く、
100円均一などの整理ボックスを活用して食器をまとめて収納するなど
しっかりと「食器の飛び出し対策」も行っておきましょう。
また、食器の収納位置にも工夫が必要です。
手の届かない頭上の収納棚に、普段ほとんど使わないからと
大きな鍋や重たいミキサー、特別使いのワイングラスなどを収納してはいませんか?
もしこれらが、地震の揺れで収納棚から落ちてきた場合、
大きなものや重たいものが頭に当たれば大ケガになってしまいますし、
ワイングラスなどガラス類は床に落ちて割れ、足のケガに繋がります。
食器は「重さ」や「割れやすさ」で収納位置を変えてみることも大切です。
重たいものは下に、軽いものは上に。
割れやすいものは下に、割れにくいものは上に
収納することを心がけましょう。
まとめ
防災目線で「最も危険なエリア」であるキッチンの防災対策についてご紹介しました。
日頃からものを片づける習慣をつけておくこと、
家具の転倒防止など地震対策をしておくことで
災害時、自分や家族を守ることが出来るかもしれません。
どれも難しいことはなく、ほんのひと手間のことなので
自分の出来る範囲からぜひチャレンジしてみてくださいね。