災害に備えて、備蓄の揃えはバッチリ。
でも、家族全員分となると意外にいっぱいでどこにしまえば良いか分からない…。
備蓄のお水ストックは、どこに収納すれば良いのでしょうか?
防災の観点から解説します。
どこに収納すれば良いのか
食料やお水などの備蓄は、ちゃんと揃えると量が多くなることから
ついついクローゼットなどの収納にまとめてしまいがち。
ですが、防災という観点から見ると、まとめての収納はNG。
お家の中で分散させて収納するのがおすすめです。
Point
■ 場所を分散させる
災害時には、収納家具が倒れてしまったり、ドア枠が歪んで部屋に入れなくなってしまうなど
収納した備蓄を取り出せなくなる危険性があります。
備蓄を一箇所にまとめてしまうと、備蓄全てを失う可能性があるのです。
収納するときは、できるだけ色々な場所に分散させることが大切です。
■ すぐに取り出せる場所
また、押し入れの奥深くにしまい込んで、いざという時に使えなくては意味がありません。
ある程度すぐに取り出せる場所にしまっておきましょう。
■ 直射日光、高温多湿を避けられる場所
ベランダなど直射日光が当たる場所も、お水の品質が落ちてしまう可能性があるためおすすめはできません。
直射日光や高温多湿を避け、暗く涼しい場所に収納しておきましょう。
危険な収納方法に注意
収納方法をいろいろと試していると、見た目のキレイさや収まりの良さを重視するあまり
防災の観点では「危険な収納」になってしまう場合もあります。
例えば、以下のような例は危ないと考えられます。
- 箱や段ボールにペットボトルを詰めたあと、箱同士を積み重ねている
- 箱のまま、目線の高さ以上の棚に置かれている
- 収納棚などに、ペットボトルを縦に一本一本並べて収納している
- 上段の収納(頭よりも上の高さ)に収納している
これらは普段であれば問題ない収納です。
しかし地震が起こった時には、積み上げた箱が崩れてしまったり
収納棚が倒れて中身が飛び出してしまうかもしれません。
家族やペットにぶつかったり、下敷きになってしまう可能性を考えると大変危険です。
例えば、箱買いしたお水12本をまとめて収納したとして、1本2リットル×12本=24kg。
これらが棚から落ちて一気にぶつかってきたら、相当衝撃がありますよね…。
このように、危険な収納はかえって被害を広げてしまうこともあるので注意が必要です。
こんな所に収納しよう
防災の観点にも気をつけつつ、しまえそうな場所を探してみましょう。
実際にはこのような所に収納されることが多いようです。
- 冷蔵庫の中やサイド収納
- キッチンの収納(頭より上はNG)
- ベッドサイドやベッドの下
- クローゼットや押し入れ
床下収納も可能ですが、高温多湿になってしまう場合にはNG。
一軒家の場合は、1階と2階等で備蓄を分けて収納するのもGoodです◎
Point
- 箱に収納したあとは、箱を積み重ねない
- 棚や備え付けの収納を使う場合には、目線よりも上の高さには収納しない
- 棚収納を使う場合には、飛び出し防止のネットを付ける
収納用のボックスや、飛び出し防止のネットなどのグッズは、今はネット通販や100円ショップなどにも売られています。
色々と試しながら、ご自身のご家庭にぴったりな収納を見つけられると良いですね。