家族団らん、憩いの場所であるリビング。
みんなが使う場所だからこそ、物が増えたり、散らかりがちになるものです。
また、ベランダも毎日洗濯物干しに使ったり、
ご家庭によっては家庭菜園など趣味の世界が広がっているかもしれません。
とっても過ごしやすくても、このままだと防災目線では危険かも?
今回は「リビング・ベランダの防災対策」についてご紹介します。
物が多すぎる場合は要注意
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リビングは家族団らんのスペースとして家族みんなが集まる場所。
でもその分、気を抜くとすぐに物が多くなったり、散らかったりしてしまいがちに…。
そんな場合は、防災対策をする前に
まずは「物が多すぎないか」をチェックしてみましょう。
ポイントとしては「避難の邪魔にならないようにすること」。
物が多すぎて避難経路が塞がってしまったり、物が散らかって歩きにくくなって
避難が遅れたりしないか、という視点が重要です。
ポイント① 不要な物を放置していないか
不要な物とは、いつか分解して捨てようと思っているゴミであったり
いつか人にあげようと思って置いている物などが当てはまりますが
いろいろと事情があったとしても、少なくともリビングに置く必要はありません。
思い切って処分してしまうか、他の部屋に移動させるなどして
リビングのスペースを確保しましょう。
ポイント② とりあえず置いている物はないか
帰宅した際にとりあえずそこに置いた物だったり
お子さんの遊びなどで一時的にリビングに持ち込んだ物が、そのままになってはいないでしょうか。
本来、他の部屋にしまうはずの物があれば、元の場所に収納しておきましょう。
ポイント③ 物の定位置は決まっているか
整理整頓が進み、リビングにあるべき物だけが残ったら
次は物の定位置(=収納場所)を考えましょう。
リモコンはこの場所、ティッシュはこの場所…など
細かいですが一つ一つ決められると、後々の片付けがかなり楽になります。
余裕があれば、一日の終わりにリビングのリセットタイムを持てると
整理整頓が習慣づけられるので◎です。
一日どんなに散らかして過ごしても、その日の終わりには
決まった場所に決まった物を戻してリセット。
そのためにも、はじめのうちに物の定位置を決めておくことが大切です。
大きな家具は配置変更や固定を
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リビングに大きな家具・家電がある場合は
ちょっとだけ防災を意識した配置へ変更してみたり、家具の固定対策を見直してみましょう。
テレビ台、テレビ本体、高さのある飾り棚や食器棚、本棚などは要チェックです。
大きな地震が来た場合にはすべてが倒れてくる、飛んでくると想定して
L字型金具などで壁や天井にしっかりと固定しておきましょう。
どうしても固定が難しい場合は、せめて配置変更を検討してみてください。
万が一倒れてきてしまった場合に避難経路の邪魔にならない場所へ
移動できるか、もしくは手放してしまっても良いかもしれません。
テレビ本体やパソコンなどの家電は、滑り止めシートやジェルパッドを活用すれば
目立たせず簡単に対策することができます。
飾り棚や本棚の中身に関しても同様です。
滑り止めシート、落下防止テープなどで、中の物が滑り落ちないように工夫したり
棚に扉が付いている場合は、扉が勝手に開かないよう簡易ロックを取り付けたりして
対策を行っておきましょう。
避難のためベランダの整頓も大切
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マンションの場合、賃貸・分譲に関わらず共用スペースとして扱われ
住民の避難用のはしごや救助袋が備え付けられていることが多いです。
また、火災の際などに隣のベランダに逃げられるよう、
仕切り板は蹴り破ることができるような板になっています。
いざという時にこれらの設備が使えないくらいに
物が置かれている、スペースが埋まってしまっていては
避難の遅れにつながりますし、場合によっては自分たちだけではなく
近隣の住民も巻き込んでしまう可能性も。
避難設備や仕切り板の周りには、出来るだけ物を置かずに
スッキリさせておくなど注意が必要です。
戸建て住宅のベランダの場合は、このような心配はありませんが
水害や火災の際の避難場所、救出場所になります。
マンションの場合と同じく、多すぎる物は置かないこと、
避難スペースを確保しておくことは大切です。
まとめ
物が増えがち、散らかりがちなリビング。
大切なのは「物を増やし過ぎないこと」と「家具・家電の固定対策」とご紹介しました。
暮らす人数が多かったり、特に小さいお子さんがいるご家庭などは
モデルルームのように整った状態にするのは、とても難しいことと思いますが
完璧でなくても良いので、日々少しずつ対策していくことが大切です。
ある程度、物の整理整頓が終わったら、大きな家具の固定だけでも
ぜひ実践してみてくださいね。