夜中に大地震!
慌てて飛び起きて、どうやら急いで避難しなければならないようで…
あなたなら一体どうしますか?
どこに避難する? 何を持っていく? 服はパジャマのまま??
事前の準備なしにとっさの判断をするのは大変難しいものです。
今回は「夜中に避難する時には何を着て行けば良いのか」について解説します。
夜中の地震、着替えている余裕はない!
夜中に急いで避難しなければならなくなった時、わざわざ着替えている余裕はありません。
特に、小さなお子さんやペットなど、連れていかなければならない家族がいらっしゃる場合や、
建物の倒壊や津波、土砂災害などに巻き込まれる恐れがある場合は
とにかく早く家を出ることが最優先です。
阪神淡路大震災(1995年)や熊本地震(2016年)、北海道胆振東部地震(2018年)は夜中に起こった地震でした。
多くの方が着の身着のまま、パジャマ姿で避難されています。
自分の命を守るために、パジャマのまま避難するのは仕方のないこと。
着替えに無駄な時間を使うよりも、とにかく避難を優先させて正解です。
やむを得ずパジャマで避難。その時に困ったこと
しかし、「the・パジャマ」の格好だと困ってしまうことが存在するのも確かです…。
パジャマにポケットがない
避難時にはスマホや貴重品を持ち運ぶ場面が多く、
特にスマホは念の為、肌身離さず持ち歩きたいという心理もあります。
小さなバッグなどを持ち歩き用に持っていければ良いですが
そうでない場合は、常に片手がスマホ等で塞がることに…。
パジャマの裾が広がって寒い
ワンピースタイプだったり、ズボンの裾が広がったゆとりのある作りだったり。
普段使う分にはリラックス出来てとても良いのですが
避難所生活では、寒い思いをすることになってしまうようです。
避難所では建物自体が古かったり、十分な空調がなかったりして、隙間風が入り込んでしまうこともあります。
パジャマの裾から冷気が吹き込んできて体が冷えてしまうケースも…。
目立つので恥ずかしい
こちらは感覚の問題なので個人差があるかもしれません。
日をまたいで長期間、避難所にいる場合は日中もパジャマのまま過ごさなければなりません。
周りの人がTシャツなど「パジャマ感」が薄い服装だと、恥ずかしさや居たたまれなさを抱いてしまうこともあるようです。
パジャマよりもルームウェアに近いものがおすすめ
パジャマの快適さは捨てがたいですが、避難することを含めて考えると
パジャマよりもルームウェアに近いものがおすすめです。
ルームウェアを選ぶポイント
体を締め付けすぎない作りのもの
避難所で長時間過ごすことを想定し、体を締め付けすぎないある程度ゆったりとした服がおすすめです。
ただし、裾には絞りのついているものを選ぶなど、冷気対策の視点も忘れずに持っておきましょう。
座りやすいボトムス(長ズボン)
避難所では床で過ごすことが多いため、座りやすいボトムスを履いていると楽に過ごせます。
Memo 女性の場合…座りやすいですが、ハーフパンツは避けた方が吉です。 下着見えなどのトラブル防止のためにも、無難なボトムスやロングスカートをチョイスしましょう。 |
「怪我をしないように」という視点
移動中や避難所生活の中で、「怪我をしないように」する視点も重要です。
何かあってもすぐに十分な手当を受けられるかは分かりません。
肌の露出をしないよう、夏であっても長袖&長ズボンを着用したり
綿など燃えにくい素材のものを選択するのも◎
アウトドア用の防水加工された服も丈夫で良いでしょう。
Point
ルームウェア以外に、さっと羽織れるものが一枚あると便利です。
深めのポケットがついていると尚良し。
ベッドの近くに用意しておき、一緒に持っていけば避難所でスマホなどを持ち歩けるので安心です。
まとめ
夜中の避難では、着替えの時間が惜しいような状況もあるかもしれません。
なるべくそのまま避難ができるように、
- 「ちょっとそこまでなら行ける」ルームウェアを選ぶ
- 布団の近くに、すぐ羽織れるものを一枚用意しておく
このようなことを日頃から習慣づけておけると良いですね。