おうちの地震対策として、防災グッズや備蓄を揃えたり
家具の固定を行なっている方も多いと思いますが、意外と見落としがちなのが「収納扉の固定」。
今回は、食器棚の扉に注目して、食器の飛び出し防止についてご紹介します。
震度5弱の地震から食器の被害が出てくる
気象庁が発表している「地震階級」では、震度5弱の地震から
「棚にある食器類や本が落ちることがある」など食器や家具の被害が増えていくことが分かっています。
(参考)国土交通省 気象庁 震度階級「震度とゆれの状況」より
また、近年増えてきている実際に過去の地震では、以下のような被害があったようです。
- 食器が飛び出してきて、ぶつかったり割れた破片で怪我をした
- 揺れの衝撃で立っていられず、やっと立ち上がれたら開いていた扉に頭をぶつけてしまった
- 食器の破片が散らばっていて歩けず、避難が遅れた
直接的な大怪我ではないようでしたが、小さなお子さんやペットがいる場合には大変危険ですし
避難の遅れにも繋がります。
収納扉が勝手に開いたりしないよう、
食器棚やその他収納棚には日頃からしっかりと対策をしておくことが重要です。
100円ショップでも購入できる飛び出し防止アイテム
S字フック、マジックテープ
S字フックを取手に引っ掛けたりマジックテープを巻き付けて扉の取手を固定させます。
どれも100円ショップでお手軽に購入が可能です。
すでにおうちに在庫がある方もいらっしゃるかもしれませんね。
扉を開閉する際の取り外しも簡単ですし、他の用途でも使えるので試しやすい方法かと思います。
収納されているものが軽いものだったり、小さい収納棚であれば十分な強度かもしれません。
取り急ぎ、対策をしておきたいという時にもおすすめです。
開き戸ロック
片側のツメを引っ掛ける形で簡単にロックできますが、しっかりと扉を固定してくれます。
取り付けは粘着テープで貼り付けるタイプなので簡単ですし、賃貸物件でも使用可能です。
こちらも100円ショップで購入いただけます。
お店によって、シンプルなデザインからキャラデザインなど
バリエーション豊かに販売されていますので、お部屋の雰囲気に合わせて色々とお試しできます。
おすすめは自動でロックがかかる「耐震ラッチ」
ただ、開き戸ロックやS字フック、マジックテープは開閉するたびに一手間が増えてしまいます。
いちいちロックを解除したり、フックを取り外したりそのうち面倒になってロック自体をしなくなってしまった…という状態になってしまっては元も子もありません。
そこでおすすめしたいのが、「耐震ラッチ」です。
耐震ラッチは、耐震ロックと言われることもありますが
食器棚の扉や引き出しに設置できるアイテムで
地震の揺れを感知すると自動でロックがかかり、扉を開かないようにしてくれます。
最近の食器棚には元々耐震ラッチが付いているものもありますが、ついていない場合でも後からビスなどで取り付けることが可能です。
ネット通販やホームセンターなどで販売されています。
自分で取り付けることも可能ですが、
慣れていない作業は大変なため業者さんにお願いできるタイプにするか、
取り付けの補助ツールが付属しているものを選ぶと安心です。
取り付けの補助ツール = 治具(じぐ)
一つあれば複数の取り付け時に使い回しが可能なので、最初の購入時だけでも治具とセットのものを購入すると良いかもしれません。
また、治具なども必要ない、両面テープでつけるタイプのものもあります。
両面テープタイプなら、賃貸物件でも取り付けOKです。
Point
扉が「木製」なら → 「ビス」タイプ
扉が「ガラス・金属製」なら → 「両面テープ」タイプ
を選ぶのがおすすめです。
ご自宅の環境や食器棚を見ながら、ご自身の使いやすいアイテムを取り付けてみましょう。
まとめ
100円ショップのアイテムでも食器の飛び出し防止に使えるアイテムがあるのは嬉しいですね。
地震はいつ起きるか分かりませんので
何もやらないよりは、気軽に試しやすいアイテムを使って少しずつ地震対策が出来ると良いですね。