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避難経路を塞がない。玄関・廊下の防災対策

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「お家の防災対策、した方が良いのは分かっているんだけど、何から始めればいいのかな?」

「忙しいし、後回し。どこから手を付けたらよいか分からない…」





そんな時はお家のエリアごとにチェックしてみるのはいかがですか?

今回は「玄関・廊下の防災対策」についてご紹介します。






玄関は家の「安全ゾーン」





玄関は頑丈な造りであることが多く、避難経路でもあることから

防災目線では、家の中の「安全ゾーン」とも言われています。





たとえば、地震が発生したときには机の下にもぐって…というイメージが

あるかもしれませんが「安全ゾーン」である玄関へ避難するというのも一つの手です。





地震の揺れで建物がゆがむと、ドアが開かなくなってしまうことがあるので

余裕があれば、玄関のドアを開け放しておくとより◎。





その後、揺れがおさまるまでは無理をせず

体を低くして両手で首筋~後頭部を守る姿勢を取りましょう。





しかし、このような対応を取るにしても玄関や廊下が散らかっていては

とっさの時に上手くできるはずもありません。

気を付けるべきポイントをさっそくご紹介していきます。





とっさの避難に邪魔になるものは片付ける





基本的には、玄関・廊下に「余計な物は置かないこと」です。

床に直置きしている物、つい出しっぱなしになってしまっている物たちは

居場所を決めて収納し、避難の邪魔になるものはすべて片づけてしまいましょう。





玄関の内側・廊下をチェック

脱いだ靴やスリッパが出しっぱなしになってはいませんか?

ボールやバッドなどのちょっとしたおもちゃや趣味のアイテムが

置かれていたり、放置されてはいませんか?





家族の人数が増えるほどいろいろと置かれていることは多いかと思いますが、

いざ避難するときに、廊下→玄関ゾーンに物が散らばっていると避難の妨げになってしまいます。

物に足を取られ、思わぬ転倒につながることも…。





靴は一人一足分だけを残し、靴箱にしまい

おもちゃも物置や靴箱の中など、扉付き収納の中に収納し

廊下や玄関のスペースを広く使えるようにしておきましょう。





玄関の外側にも注意

玄関ドアの両サイド、ドアから外に出るまで(門まで)の途中に物は置かれていませんか?





趣味のスポーツ用品、自転車、バイク、植木鉢など

ガーデニングなどお庭やお家づくりが好きな人ほど、物は多いかもしれません。





しかしこれらは、避難経路を塞いでしまったり、

避難を遅らせてしまう危険性があるため、あまり多すぎるのはNGです。





たとえば、バイクなどの重い物や背の高い物は、地震の揺れ等で倒れてきた場合に

玄関ドアを塞いでしまう可能性があります。





植木鉢などは、災害の衝撃で割れてしまう可能性があり

避難経路に散らばってしまった場合には、移動の妨げになりますし

ケガをしてしまう恐れもあります。





物の量や置く場所を調整しながら、避難経路はしっかりと確保しておきましょう。





ガラスの飛び散りや停電の暗闇にも対策しておこう





廊下や玄関に窓ガラスがある場合は、窓ガラスの飛び散りにも対策しておきましょう。





万が一、窓ガラスが割れてしまった場合

避難経路に直接、ガラス片が散らばることになるのでケガをする確率がかなり高まります。





特に、ご家族に小さなお子さんやお年寄りがいる場合は、ガラスの破片対策はとても重要です。

「飛散防止フィルム」を使って対策しておくと安心です。





また、夜間の災害や、予期せぬ停電など

暗闇の中を避難しなくてはいけないケースもあるかもしれません。





そんなケースに備えて、「電池式の人感センサーライト」

廊下や玄関に一つでも設置しておくとかなり便利です。

停電していても使えるよう「電池式」を選ぶ点がポイントです。





まとめ





玄関はお家の「安全ゾーン」ですが

本当の意味で安全にするためには、日ごろからの整理整頓が大切です。





災害はいつ襲ってくるか分かりませんので

普段から「物を片づける」「物を減らす」ことを心がけることが

防災の第一歩につながるのではないでしょうか。





まずは靴をしまうところから、無理せず少しずつ始めていきましょう。


   
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