防災講話

防災の新常識 フェーズフリー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket

4月から新生活が始まりましたね!新しい環境に不安や期待を感じていることと思いますが、防災の考え方も少し変えてみてはいかがでしょうか。

従来のように災害前、災害中、災害後と明確に分けて対応するだけでなく、日常生活の中で自然に防災を取り入れ、柔軟かつストレスの少ない形で備える「フェーズフリー」という新しい考え方があります。

災害に備えるための意識を日常生活の中で無理なく取り入れることが、いざという時に冷静かつ迅速に行動するための鍵となります。 これからの時代にふさわしい防災の新常識「フェーズフリー」について、ご紹介していきます。

フェーズフリーってなに?

ハテナマーク

「フェーズフリー」って聞いたことありますか?なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はシンプルな考え方なんです。普段の生活と災害時という2つのフェーズの境目をフリーにして、両方で役立つものやサービスを使おうという考え方です。

日常と非常時の違いをなくし、どちらでも使えるようにすることで、自然といざという時のための備えができているという新しい防災のアイデアです。 では、具体的にどんなことから始めればよいのでしょうか。

自分たちにもできるフェーズフリー

オッケーを出す女性

決して難しいことではなく、普段から自分たちにできることを積み重ねることで、いざという時にもしっかりと対処できるようになります。

整理整頓でスムーズに避難!

物を段ボールに片づけるイメージ

普段から家の中が整理整頓されていると、いざという時にすぐに動けます。

災害が起きたとき、避難するために素早く動かないといけませんが、物が散らかっていると道を塞いだり、物に躓いて転んだりするリスクがあります。 家具や物を整理しておけば、スムーズに避難できるので、万が一の際にも安心です。

普段使いできるフェーズフリーアイテム

日常生活で便利に使えるだけでなく、いざという時には災害時の必需品としても活躍するアイテムをご紹介します。

モバイルバッテリー

普段の生活・・・停電時や外出先での充電不足など、ちょっとしたトラブルを解決してくれる。

災害時・・・電気が使えなくなることが多いため、スマホやライトを充電するために必要。また、情報収集や連絡手段を確保するためにも必要不可欠。

水筒

普段の生活・・・飲み物を手軽に持ち歩ける。

災害時・・・浄水器があれば安全な飲み水を確保できるため、長期間の避難生活を支えることができる

カイロ

普段の生活・・・寒い季節には日常的に温かさを提供できる。

災害時・・・停電時や寒冷地での避難時には、体温を維持するための大きな助けになる

救急セット

普段使い・・・ちょっとした怪我や傷の手当てができる。

非常時・・・災害や事故が起きた時に応急処置として活用できる

レインコート

普段使い・・・雨の日に役立つ防水アイテム 。

非常時・・・悪天候時に服を濡らさずに移動できる、防水バッグは貴重な持ち物を守るためにも役立つ。

エコバッグ

普段使い・・・スーパーでの買い物や外出時に持ち歩くための便利なアイテム 。

非常時・・・避難所に持ち込む荷物を整理して運ぶためや、必要な物資を一時的にまとめるために活用できる。バケツの代用品として、水を運ぶのにも利用できる。

このように、普段使っているアイテムが、災害時にも活躍できるという点がフェーズフリー商品の魅力です。日常的に使いながら、非常時に備えることができるので、いざという時に慌てず、安心して行動することができます。

普段も非常時も頼れるフェーズフリー食品

フェーズフリー食品

最近よく耳にする「フェーズフリー食品」。特別な食品ということではありません。普段からよく手に取る缶詰やレトルト食品、乾麺、野菜ジュースなどがそれに当たります。

普段の食事では手軽に食べられ、いざという時にはそのまま非常食としても使えるフェーズフリー食品を普段から活用しておくと、災害時にも安心です。

例えば、缶詰のスープやレトルトのカレーなど、味がしっかりしていて、栄養バランスも考えられています。これらは長期保存ができるので、非常時に活躍するのはもちろん、忙しい日や食事の準備が面倒なときにも重宝します。

さらに便利なのが、これらのフェーズフリー食品を定期便で届けてもらうこと。

定期便を利用すれば、定期的に新しい食品が届くので、常に新鮮で美味しいフェーズフリー食品をストックできます。 日常的に便利で、いざという時にも頼れるフェーズフリー食品。定期便を活用して、家に常備しておくと、いざという時に慌てずに済みますよ!

散歩コースが避難経路?

散歩する家族

普段の散歩コース、実は避難経路かもしれません!

普段は気軽に歩いている道でも、災害が起きたときには「避難するための道」になることがあります。

また、避難経路を事前にチェックして、散歩コースに組み込んでおけば、いざという時も普段から歩き慣れた道なので慌てずに済みます。

近所の公園や広場などの避難場所もチェックしておきましょう。もし、そこまでの道が普段から歩き慣れている道であれば、すぐに移動できて安心ですね。

「散歩がてら」避難経路を確認しておくと、災害時にも冷静に行動できるようになります。 普段から歩き慣れた道が、いざという時に役立つと考えると、ちょっと得した気分になりませんか?

災害時だけじゃない!日常でも活躍する防災アプリ

携帯電話を持ってオッケーを出す女性

防災アプリは、災害時だけのものだと思っていませんか?実は、日常生活でも非常に便利に活用できるんです。

例えば、天気予報アプリをチェックして、「今日は雨が強くなるかも…」と予想して雨具を用意することも一種の防災準備と言えます。

さらに、防災アプリは災害時だけでなく、日常生活にも役立つ機能が満載です。

例えば、地震や津波の速報をリアルタイムで受け取ったり、避難場所の位置をすぐに確認したりすることができます。災害が発生する前に必要な準備を整えることができ、慌てることなく行動できます。

他にも、普段の生活の中で、健康管理や食料の消費期限チェックに活用できるのも防災アプリの便利な点です。普段から使いこなすことで、非常時にもより冷静に対応できるようになります。 防災アプリは、実は普段の生活の中でも非常に役立つ「お役立ちアイテム」なんです!

まとめ

ヘルメットをかぶり防災対策をする家族

フェーズフリーは決して特別なことではなく、普段の生活の中で少しずつ積み重ねていくことで、いざという時にも慌てることなく冷静に対応できるようになります。 これからの生活が、より安心したものになるよう、一緒に取り組んでいきましょう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめ記事

  1. 今注目の資格「防災士」とは~資格取得方法や役割を解説!~
  2. 寝起きでも使える避難グッズを準備しよう!寝室の防災対策
  3. 防災の新常識 フェーズフリー
PAGE TOP